玉井先生は、「英語はマスト。」という表現で、「今のChatGptは精度がまだ悪いが、これがどれだけ進化しようとも、英語を使いこなせるようにすることは絶対に必要だ。」そう強調しておいでした。そして、4技能の習得には、グラフをお使いになりながら「聞く」から「話す」へ、「読む」から「書く」の順番が大切であること、そしてそれはすなわち、「アウトプットからインプット」であることをお示しになったのです。蛇足ながら補足しますと、「聞く」と「読む」がインプット、「話す」と「書く」がアウトプットになります。聞いたり、読んだりして知識を蓄えるのがインプット、それを「音声」で言語化するのが「話す」、「文字」で言語化するのが「書く」こと、すなわちアウトプットになります。
そして、国語力の養成に関しては、「文字脳」という、先生独自のお言葉で表現されました。文字をいやがらない脳(文字脳)を作ることが大切で、そのためには読書が大切ということ、読書は精読より多読をお勧めになり、子どもの好きな本を読ませることが大切だとご説明になりました。
最後に、いくつも印象的なお言葉があった中で、私に最も刺さったお言葉を紹介して、玉井先生による「教育講演会」①~⑥の結びにしたいと思います。この小文をお読みいただいた方で、ご興味をお持ちになった方は、ぜひ、次に先生に名張においでいただく際には、先生のすばらしい講演にじかに触れていただければと思います。感動することは、まちがいありません。玉井先生のご厚意により、「教育講演会」の後、個別の「教育相談」を行っていただきました。ある保護者の方は、最後号泣されました。まさしく、声をあげて泣かれたのです。感動と共感、そして何より感謝の涙であったことでしょう。
子どもはみんな、すごい可能性がある。だから私はいつも子どもたちに言うんです、「先生はね、君ができることを知っているよ。」って。