小学生と
「昨日はどうしたん?休んでたやないか。」
男子生徒A「あんな、ぼくな、おばあちゃんとガチのケンカしてん。」
「『ガチ』のケンカしたんかいな。」
男子生徒A「ほんでな、塾行かれへんようになってん。」
「でも、A君が、なんかおばあちゃんを怒らせたんとちゃうんか?」
男子生徒A「いいや。あれはおばあちゃんの言い方が悪いと思う。」
「そうか。まぁ、ぼちぼち授業や。がんばっといで。」
2日後、雨の降る中を「おばあちゃん」に玄関先まで見送ってもらった男子生徒Aに対して
「こんにちは。おばあちゃん、お見送りでわざわざ来てくださってたやないか。おばあちゃんにちゃんと謝ったんか?」
男子生徒A「いいや、謝ってへん。でもな、ぼくが朝から一生懸命勉強してたらな、おばあちゃんがむちゃくちゃ機嫌ええねん。そやから、謝ってへんけど、まぁ、なんとか行けてん。」
「『なんとか行けた』んか。謝っといたほうがええとは思うけど、雨の中、玄関先まで見送ってくれたことは、ホンマありがたいことやないか。感謝せなアカンねんぞ。」
男子生徒A「うん。」