2024.07.09

池上彰先生の「夢に向かって」を視聴して ⑤

 子どもたちに、学研グループ特別講演、池上彰先生による「夢に向かって」を視聴し、要約と感想を書くよう指示したので、いくつか紹介している。小学生の書いた、第2段落から紹介する。第1、第2段落で要約を書き、第3段落で要約に関連付けながら感想に入り、第4段落でまとめている。文章構成として、うまくまとめられている。「記述式」の設問でこうした文章が書けないのが逆に不思議である。加筆訂正を施した。

 

 次に、僕たちはなぜ勉強するのか?それは、全科目は僕たちの生活に深くつながっている。例えば、数学の因数分解は物事をわかりやすく説明するために必要である。社会の地政学は国際情勢を学ぶのに必要である。言葉を学ぶということは、それぞれの国の文化を学ぶことであり、だからこそ、他の国の言葉も大事にしなければならない。

 僕が一番印象的だったのは、ロシアのウクライナ侵攻は、ただただロシアがウクライナの土地が欲しいだけだと思っていた。だが、もうすでに2014年から、言語をめぐって戦争が始まっていた。今何が起こっているかを少し前にさかのぼって学び、因果関係を理解することが歴史の勉強の大切なところだと思った。もう一つ、池上先生が「歴史は繰り返さないが韻をふむ」とおっしゃっていた。僕は、ロシアとウクライナの戦争で他の国々はなんでもっと強くロシアを止めないのか?と思っていたけれど、これは今までの経験上、第三次世界大戦にならないためにどうしたらロシアの侵略を止めることができるのかを考えながら行動しているのだと知った。

 僕はまだはっきりした夢は決まっていないけれど、やってみたいことや知りたいことはたくさんある。そうやって、いろんなことに挑戦することが自分の夢に近づくことだと思えたので、これからもいろんなことに挑戦をし続けたい。

 

  中学生でもなかなか書けないレベルに仕上がっている。あえて言えば、せっかくの結び、「いろんなことに挑戦」の重複が気になる。どちらかを他の語句に変えた方がよかったのではないか。ともあれ、非常にうまく書けているのは確かである。