子どもたちに、学研グループ特別講演、池上彰先生による「夢に向かって」を視聴し、要約と感想を書くよう指示したので、いくつか紹介している。今回は中学生が書いた感想文をご覧いただく。原文のままである。
池上彰さんの「夢にむかって」を見て大事だと思った事が二つあります。
一つ目は、子供の頃から夢を持ち続けることが大切だということです。池上彰さんは、小学校の頃には、新聞記者になりたくて、中学校の頃には、気象庁の予報官になりたくて、今はジャーナリストとして活躍してらっしゃいます。このように、昔持っていた夢その通り実現させることは出来ないけど、夢を持ち続けることでそれに似た仕事につけています。このように、夢を持ち続けることで、必ずとは言えませんが、やりたいことをできるようになると私は思いました。
二つ目は、勉強する大切さです。池上彰さんは、言語を学ぶことは、文化を学ぶことにつながるとおっしゃっていました。私はこのことを聞いて、英語を学ぶのは、色々な外国の文化を知ることや外国の人との交流を深めるためだと思いました。また、数学は、因数分解などが将来、ものごとを分かりやすく説明する時に役立つとおっしゃっていました。他にも、勉強は将来役立つことがたくさんあるなと感じました。
このように、私は、池上彰さんの話を聞いて、夢を持ち続ける大切さと、勉強する意味を知ることができました。
文章構成を意識して書いている。序論で、「大事だと思った事が二つ」あると述べ、改行して本論を「一つ目は、~」「二つ目は、~」と二つの段落で構成し、結論として最終段落で、二つの内容をまとめている。
わかりやすい文章の典型で、これを読む塾生には、この書き方をまねてもらいたい。
さらにレベルアップが図れるよう、アドバイスする。形式名詞「こと」は、ひらがな表記が一般的な書き方だ。あとはすべてひらがな表記になっているが、第1段落のみ、「事」と漢字表記をしている。漢字表記自体は減点対象にはならないが、表記の統一をしないといけない。また、第2段落で「このように、」を連続で使い、最終段落で再び使用している。第2段落の二つ目の「このように」は不要。以下の文も、前文とほぼ同じ内容になっていることを確認してほしい。「夢を持ち続けることで」が重複しているのがわかる。つまりこの二文は、一文にした方がいいということだ。