前回、「みう先生」が登場する、昔の「実況中継」を再掲したが、おもしろいものを選んで、いくつかお届けする。
「さあ、ここからは新しい単元「竹取物語」や。みんな「竹取物語」知ってるか。こんなお話や。
むかーし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが洗濯をしていると、川の上流から大きな桃がどんぶらこ―
気ぃ付くのが遅い!「芝刈り」と聞いた時点で「あれ」と思わなアカン。「川へ洗濯」と聞いた瞬間、言わんとアカン。「どんぶらこ」まで聞いてるのでは、遅すぎるんや。(笑)「芝刈り」で二人、「川へ洗濯」で5、6人が気ぃ付いたみたいやけどな。で、今のお話は何なん?」
男子生徒A 「金太郎。(爆笑)ちゃう、ちゃう、桃太郎やった。」
「そや、桃太郎や。びっくりするやないか。(笑)きび団子を持って鬼退治したんが、桃太郎。マサカリかついで鬼退治したんが、金太郎や。ごっちゃにしたらアカン。
さっきもそうやけど、わざとまちがえたこと言うこともあるから、よう聞いとかなアカンねんで―。」
「なんや、その疑わしそうな目は。(笑)いかにも、さっきのは違うでしょ、っていうことが言いたそうな目つきやないか。(笑)さっきのは、わざとじゃないと思う人、手をあげて―。」
「はい、正解(笑)。全員、あげとるやないか(笑)!かわいげのないやっちゃなぁ(笑)。さっきのは、ホントのミス。ごめんな。ただ、よう聞いとかなアカンということは、確かなこと。おかしいと思ったら、すぐ聞く。人の話を集中して、よう聞く、このことは覚えといてな。それでは、正真正銘、『竹取物語』のお話やでー。」