2024.11.26

どうして、勉強するのか②~考えたことある?~

小・中学校、いわゆる義務教育における「学び」は、多種多様な科目の学習を通じて、子どもたちに必要最低限度の生活の知恵を獲得したり、表面的には見えないけれども、各個人が確実に持っている能力や才能、素質といったものを目に見える形にするという目的があると私は考えています。

得意なこと、その子の好きなことだけを思いっきりやらせて、専門的な知識や技能を与えた方がいい。こんな意見を持つ人もいますが、私はその意見に賛成できません。みなさんは、どう思いますか?

小・中学校の段階で、自分の好きなこと、得意なことが明確にわかっている子は非常に少数です。多くの子どもたちにとって、自分がどんなことに興味や関心があり、どんな方面が得意なのかは、手探りのはずです。学校教育の場で、様々な科目を勉強することによって、自分のやりたいことや好きなことが見つかったり、将来、こんな仕事につくのいいかもなぁと思えたりするのではないかと私は考えています。

一見すると、おもしろくなさそうな科目が、いざ取り組んでみると、結構楽しく、非常に好きになった、そんな経験を持つ人もきっといるのではないでしょうか。