昨日、6年生対象の「正月特訓」が終わり、玄関から出て、子どもたちを見送っていました。「しっかりがんばれよ!」などと声をかけながら…。
すると、通りがかった若い男性が、声をかけてくれたのです。
「あのー、僕、昇英塾で昔お世話になった者なんですけど…。~先生ですよね?」
と私の名前を憶えてくれていました。「えー!名前教えて。」と尋ね、彼が苗字を名乗ると、下の名前は出てきました。一文字だけ、まちがえましたが…。
「うわぁ、久しぶり。今何してんの?」そう尋ねる私に、「埼玉県で教師をしています。」とのこと。
「昔、作文書いてもろた時に、『将来先生になりたい』と書いたん、覚えてるか?」
「覚えてます、覚えてます。小学校か、理科の先生になりたかったんです。」
小学校の時は百合が丘校に通い、中学生から特進科に。私が彼を担当したのは中3の時です。英語、国語を教えました。
作文で、将来の夢を書いてもらうのは、私にはよくあることです。そこに記した通り、高校進学後、大学入試を考える際も、明確に教師になるためのベストな選択をし、その国公立大学の志望校にむかって、勉強したそうです。
夢をかなえる、「言うは易く、行うは難し。」です。つまり、「言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。」のが、夢をかなえることでしょう。
中学受験をまじかに控えた受験生を見送り、彼らの夢の実現に向けて、授業を行い、声をかけたその折も折、かつて、優秀な成績で進学校に進学し、大学入試にも成功して、中学時代の夢を実現した、かつての教え子の姿を見て胸が熱くなりました。
夢の実現は、決して簡単なことではないでしょうが、それをかなえた塾生の話を聞くと、努力することによって、夢が夢でなくなる日が来ることもまた、確かなことなのだと、改めて思い知らされた次第です。