2025.02.02

普通選挙③~選挙権を行使すること~

歴史を学べば、先人がどれほどの苦労を重ねて、選挙権を得たのかが理解できます。

昨年末、衆議院議員総選挙が行われ、自民党と公明党の連立による与党(「行政」をつかさどる政党)が過半数の議員を当選させられず、少数与党に転落したという話は皆さんも知っているのではないでしょうか。

このあたりの話は、中3で学ぶ「公民」を習っていない人にとっては、難しいところがあるでしょう。

生まれたときにはすでに選挙権が国民の権利として確立された時代に生きる我々(私もその一人ですが)には、選挙権という権利のありがたみが理解しづらい側面があるのは、ある程度仕方のないことかもしれません。実際、日本において、国政選挙、地方選挙のどちらも、投票率が非常に低く、50%を切ってしまうことがしばしば起こっています。そんな中、満20歳以上の男女に与えられていた選挙権が、10年ほど前に「満18歳以上の男女」に引き下げられましたが、若い人たちの投票率が低い状況は変わらず、ずっと続いています。

民主主義(英語では「デモクラシー」です)の根幹をなすと言っていいのが、「国民主権」というものですが、国民が主権を行使するには、国民の意思を政治に反映させることが必須です。そのために、自分たちの思いや考えを形にしてくれる政治家を選ぶ選挙があるのです。そう考えれば、選挙権を正しく行使することがとても大切なことだとわかるはずです。