一万人に一人くらいはいるのでしょうか、「天才」って。私もそうですが、残念ながら、皆さんも「天才」ではないのではないでしょうか。生まれながらにして、すごい能力を持った人間をここでは「天才」と呼ぶことにします。
「天才」ではないことを残念に思う必要はありません。9,999人の仲間が、みんな「天才」ではないのですから。
難しいことや、ややこしいことを一度聞いて覚えられない、理解できない、そんなこと気にしなくて構わないのです。それが「普通」であり、一般的なことだからです。
ただ、差が生じるのはその次からです。学習でもそう、お稽古事やスポーツでも同じでしょう。そう、何度も繰り返すこと、これをやるかやらないかで、差が生じます。
前回も書きましたが、何度も教科書を読む、何度もノートを見直す、まちがえた問題をやり直す、そうした繰り返しの中から「理解」が生まれ、知識としての「定着」が生まれます。2回やって、「定着」する人もいれば、5回やって、ようやく「定着」する人もいます。それも気にしなくてもいい。顔つきが違い、性格が人それぞれであるように、それはいわば「個性」です。
5回やって覚えられなけらばどうしたらいいですかって?
簡単なことです。覚えられるまで、繰り返しましょう。繰り返すことでしか、身に着かないもの、その一つが学習としての「知識」なのではないでしょうか。