2025.02.24

風になびく…①~短歌~

「源平合戦」は皆さんも聞いたことがありますね。源氏と平家の戦いのことで、中2では古文「平家物語」の学習で、たいへん有名な「平家物語」の序章、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とともに、「一の谷の戦い」において、源義経の奇襲によって、総崩れとなった平家方の若き武将「平敦盛(たいらのあつもり)」が、源氏方の武将「熊谷直実(くまがい・なおざね)」によって討ち取られる場面「敦盛の最期」を学びます。

先の「一の谷の戦い」以外にも、「屋島の戦い」そして平家が一族もろとも滅亡した「壇ノ浦の戦い」など、「源平合戦」には有名なものがたくさんあります。

さて、平清盛の時代に、平家は全盛を誇り、「平氏にあらずんば、人にあらず」とまで評されるほど、強大な権力を誇りましたが、その横暴なふるまいの最たるものが、「南都焼討(なんとやきうち)」と言われるものでした。かつての「平城京」は、平安京から見て南の方角にあるため、「南都」と呼ばれていました。当時は寺社仏閣も「僧兵」と呼ばれた者が武器を持ち、ともすれば、朝廷に対し、反抗的な対応をとることも多かったのです。

そこで、清盛は「南都焼討」の暴挙に出ます。この焼討により、東大寺や興福寺はそのほとんどを焼失するという大惨事に見舞われてしまったのでした。