玉井先生が「概念」に関して話された内容には、ある種の感動を覚えました。
算数では、「9÷2=4…1」を例に出し、ドーナツ9個を二人で分ける場合は、それぞれ4個ずつをもらい、最期の1個は、半分に分けることができます。今度は、自動車9台を分ける場合は、それぞれ4台ずつもらい、残りの1台は、当然分けることができないので、ここで初めて1が余る、というお話には、「なるほど!」とひざを打ったのでした。
現代日本の算数学習において、小学校の3年生ぐらいでは、余りばかりを教え込み、5年生ぐらいになると、突然、9÷2=4.5と教えるのは、結局、概念の理解にはつながらないというお話でした。
先生は、この例を出しながら、日本の算数教育が「焦点型学習」になっているのに対し、「玉井式」では「多様型学習」になっているという解説をなさいました。
また、「旅人算」の例を出されたのですが、私は方程式を使って解くことはできましたが、「概念」を理解した玉井式の学習によって、ある子どもが書いた式の意味が、恥ずかしながら、わかりませんでした。式と答えには、花丸がついていたのです。問題を正確に覚えていないのですが、先生のご講演を録画させていただくことができましたので、もう一度見直してみようと思います。
国語では、作文の例を出され、「内容を否定されたら書けなくなる。書く楽しさを知ってほしいから、叱らない。」とお話しでしたが、これはまた明日に回すことにします。