新しくステップ生の仲間入りを果たした、小学1年生のぼくちん。
その日は、ごきげん斜めだったようで、玄関を入ったところで、お母さんから離れようとしません。
「いやや、いやや、今日はいやや。」と駄々をこねています。
ステップ担当の、いつもニコニコ、とっても優しいF先生が、「そんなこと言わないで、先生と一緒に教室行こうよ」と話しかけても、「いやや、いやや。」
途中から私も一緒になって、「よっしゃ!今日は抱っこして教室まで連れてったる。」と抱っこしようとしましたが、それでもダメ。
私も授業があったので、その場はF先生に任せて、少し遅れて教室に向かいました。
授業が終わって、ステップの教室の前を通りかかったら、さっきのぼくちん、ちゃんと教室にいるではありませんか。そこで、
「えらいなぁ!がんばってるやんか。」と声をかけました。するとぼくちん、
「オッサンの顔見たら、いっぺんにやる気なくなってもうた。」
「(オッサン…)」思わず絶句!わたくし、長らくこの仕事をしてきましたが、塾生からオッサン呼ばわりされたのは初めてです。しかし、
今度2年生になるぼくちん、キミはエライ!こういわなかったキミは、将来大物になれるぞ。
「ジイサンの顔見たら、いっぺんにやる気なくなってもうた。」
こう言われてたら、3日間ほど立ち直れなかったことでしょう。助かりました。