2024.05.17

「前日特訓」について

 今日、名張市内多くの中学校で、1学期の中間テストが終わった。塾生たちは、ケアレスミスなく、試験に臨んでくれただろうか。今回、どの学年にも、普段以上に、今回の中間テストでいい点数を取るよう、声掛けをした。2週間前からは、各学校の進度を毎回子どもたちに確認し、遅れないよう心掛けた。

 役付きになった関係で、誰に遠慮もなく、申請といった手順を踏むこともなく、日曜日の補習授業を組んで実行した。全てがうまくいったかというと、残念ながら、反省すべき点、改善点もあった。しかし、「この中間テストでいい点数を取ってほしい」という明確な目標があったがゆえに、授業や、子どもたちの声掛けなど、私の意識、行動には、今までとは違う何かがあったはずだ。

 

 昨日の「前日特訓」には、1年生から3年生まで、30人を超える塾生が集まった。送迎の関係や、各自の学習計画もあるので、強制参加ではなく、自由参加である。特に、1年生は夜に授業があるにもかかわらず、昼一からの「特訓」にも参加した者もいた。また、桔中生が数名参加していたが、聞くと電車に乗って来たという。駅まで徒歩15分をかけてである。

 家で一生懸命勉強した塾生も多いはずで、「特訓」に出席したから立派で、「特訓」に欠席したから良くない、といった単純な比較はできない。だが、2日連続で行った「前日特訓」のどちらにも参加したこの桔中生、机間巡視を行う私に、「ほら、こんなに!がんばったでしょ?」と自分がその日やった学習の成果がわかるルーズリーフを見せながら微笑む姿を見て、最近の小テストでの安定した高得点での合格とともに、明らかな学習姿勢のレベルアップと自覚を感じ取ったのである。

 

 中間テストの結果が出れば、子どもたちには「PDCAシート」を書かせると同時に、我々の指導が的確なものであったかどうかの検証を行う。中間テストの結果が思うようなものではなかった生徒に対して、補習授業を課すようなこともあるかもしれない。定期テストの結果は、子どもたち自身の学習成果や学力を図ると同時に、我々塾講師にとっても、自らの指導に修正すべき点がなかったかどうかを見極め、悪かったところは改善して、次回同じ轍を踏まないようにすることにつなげなければならないものである。